美白系の記事でしばしばお目にかかる「過脂化メラニン」。
でもその実態についてあまりよく分かっていない人も多いのでは?
そこで、この記事では美白の天敵である過脂化メラニンが及ぼす悪影響とその対策についてお話します。
過脂化メラニンは詰まるところ、油汚れ!
過脂化メラニンというのは、ざっくり言うと「メラニンが汚い油とくっ付いたもの」です。
こうなると、ただでさえ茶色いメラニンは、さらに色が濃く黒っぽくなってしまします。
シミの原因がメラニン色素沈着であることは有名な話ですから、メラニンの色が濃くなればシミがさらに濃くなることも容易に想像がつきますね。
また、メラニンが過脂化すると、ターンオーバーの機能が低下するということも分かっています。
油汚れが洗ってもなかなか落ちないことに、とても良く似ていますね。
つまり、過脂化メラニンはシミを濃くし、シミがなかなか消えないようにしてしまう原因だったわけです。1)
過脂化メラニンがターンオーバーを遅らせるワケ
なぜ、過脂化メラニンがターンオーバーを遅らせるかというと、過脂化メラニンが存在する細胞が、表皮の一番下で頑固な根を張ってしまうからなんです。
本来、細胞は表皮の下からだんだんと外側のほうへ押し上げられてきて、最後に角質層となり、垢となって剥がれていきますよね。
この「上層に移動していく過程」で、メラニンは徐々に分解されていくので、色素は肌に残らないのです。
ですが、メラニンがたくさんあると、なかなか外側へ移動していかなくなります。
それは、メラニンが存在する細胞では、「インテグリン」と呼ばれる細胞の根っこが多くなり、しっかりと肌の奥に根を張ってくっ付いてしまうからです。2)
そして、この細胞の根っこは、メラニンが過脂化した状態だとさらに激しさを増します。
過脂化メラニンのある細胞が、ターンオーバーをしてくれにくいのはこの為なんです。
なぜ、メラニンは過脂化してしまうの?
シミを濃く、頑固にしてしまう原因でもある過脂化メラニン。
こんなもの、美白を志す私たちは絶対に作りたくないですよね。
そこで、過脂化メラニンが何故作られるのかについて、しっかりと知っておきましょう。
先程ざっくりと説明したように、過脂化メラニンは「メラニンと汚い脂質がくっ付いたもの」なんですが、ちゃんと説明すると、「メラニン色素と過酸化脂質の共存物質1)」と言えます。
メラニン色素は、メラノサイト(色素細胞)で作られる日焼けやシミの色素ということは周知の通りですね。
では、過酸化脂質というものをご存知でしょうか?
過酸化脂質とは、活性酸素が生体内の脂質と反応して作り出す、毒性の高い脂質のことを言います。
活性酸素は、紫外線などの刺激によって発生し、生体内のあらゆるものと比較的容易に反応を起こし(種類による)、発ガンの原因にもなる得るものです。
この活性酸素が、メラノサイトの中の脂質を過酸化脂質に変化させてしまい、結果的にメラノサイト内に過酸化脂質が蓄積してしまうことが分かっています。1)
このメラノサイト内における過酸化脂質の蓄積こそが、過脂化メラニン(メラニン色素と過酸化脂質の共存物質)の原因です。
そして、過酸化脂質が蓄積したメラノサイトでは、メラニンの色が濃くなっていることも明らかとなっています。
これは、過酸化脂質とメラニンの共存(過脂化メラニン)が、色調を濃くする原因となっていることを表しています。
過脂化メラニン対処法はあるの?
過脂化メラニンを作らせないためには、活性酸素をなるべく作らせないことが第一です。
その為、紫外線対策を怠らないのが先決です。
食生活でも、抗酸化作用のあるもの(ビタミンA・C・E)をバランスよく食べるように心がけます。
また、化粧品の中にも、過脂化メラニンの生成を予防してくれるものがあります。
例えば、POLAのホワイトショットSXには、クリアノールと呼ばれる複合保湿成分が配合されています。
この成分は、メラノサイトへの過酸化脂質の蓄積を抑制すると共に、過脂化メラニンによるターンオーバーの乱れを正常化してくれます。3)
これによって、過脂化メラニンを作らせない&作られてしまった過脂化メラニンをサッサと排出できるんです。
作られてしまった過脂化メラニンは、なかなかターンオーバーによって排出されないので、こういった美白コスメはとても頼もしいですね。
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参考 1:過酸化脂質の影響で過脂化したメラニンが発生することを発見 |