美白になりたいのなら、まずは美白の基本を押さえることが大切です。
これから美白を始めようとしている人はもちろん、なんとなく美白コスメを使っているけれどあまり納得いっていないという人にも、基本として知っていて欲しい内容です。
この記事では、美白系コンテンツにありがちな
「どうしてシミができるの?」→「それは、紫外線があたるとメラノサイトが刺激されて・・・(中略)・・・ユーメラニンがあーだこーだ・・・」
といったお話ではなく、美白ケアの方法的な切り口からの基本的なお話をしていきます。
目次
美白ケアを始めるにあたっての基本
「よし、今日から美白を始めるぞ!」
と意気込んだなら、まずは何をするのが正解でしょうか?
多くの人が美白コスメを探すのではないでしょうか。
そこで、まずは正しい美白コスメの選び方から知っていきましょう。
本気で美白するなら、美容液で!
今、美白用スキンケアコスメを買おうとコスメカウンターやドラッグストアに行くと、洗顔・化粧水・乳液・美容液など、多すぎるほどの「美白コスメ」に圧倒されます。
これを全部ライン使いしないといけないの?と不安になりそうですが、そんなことはしなくても大丈夫。
基本的に、お金をかけるべきは「美容液」のみ!
なぜなら、美白有効成分が一番入っているのが美容液だからです。
洗顔・化粧水・乳液・美容液などそれぞれの「美白」の意味はざっくりと言えば、次のようになります。
- 洗顔→角層の汚れをしっかり落として、くすみを取る
- 化粧水→角層をしっとり潤わせて、透明感を出す
- 乳液・クリーム→細胞間脂質などを補って、透明感を出す
- 美容液→美白有効成分により、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
もちろん、化粧水や乳液・クリームにも美白有効成分が入っているものもありますが、美白機能を濃縮しているのはやはり美容液です。
裏を返せば、美容液だけは美白用のやや高価なものを使って、洗顔・化粧水・乳液などはそこそこのものを使えば、しっかりと美白ケアできるということ。
- 洗顔→汚れをきちんと落とせればいいので、牛乳石鹸などでOK
- 化粧水→角層に保湿効果があればいいので、ハダラボの白潤などでOK
- 乳液・クリーム→セラミドなどを補えればいいので、キュレルの乳液などでOK
これだけ揃えても、全部で3,000円くらいですよね。1~2ヶ月は使えますし、かなりプチプラです。
その分、美容液は良いものを使えばいいんです。
30歳前後の女性平均で1ヶ月あたりに美容に使えるお金が、2万円程度というのを聞いたことがあります。
それなら、メイクアップ用品代金を2万円の半分の1万円と考えて差し引いて、7,000~8,000円くらいは美容液に当ててもいいと思います。
それくらい美容液に重点的にお金をかけるのが、賢い美白法です。
それでは、実際に美白美容液を見てみると、
「”全体用”と”部分用”の2種類がある!」
ということに気が付きます。
「シミがあるから、部分用から使おう♪」
と安易に決めないで下さい。
美白美容液にもちゃんと選び方あるんです。
まずは全体美白をする。
今のあなたの状態は次のうちどれに当てはまりますか?
- 気になるシミはないけれど、透明感のある明るい肌になりたい。
- これから美白を始めるにあたって、気になるシミをどうにかしたい。
- これまでずっと美白ケアを続けてきたけれど、まだ気になるシミがある。
1を選んだ人・・・
もし今、気になるシミがないのなら、迷うことなく全体美白をして、今後新しいシミが出来ないようにします。
紫外線を少しでも浴びれば、必ずメラニンは生成されます。
年齢と共にターンオーバーは遅くなっていきますから、いずれシミが出来てきます。
しかし、出来たばかりのシミなら、美白剤で薄くなります。
シミの赤ちゃんには気が付かないことも多いですし、毎日のお顔全体の美白が何より優先されます。
2を選んだ人・・・
気になるシミがある場合でも、まずはお顔全体の美白が大切です。
すでにシミがあるということは、これまでに紫外線を十分に浴びてしまったということ。
今後も新しいシミがどんどん出来てくる可能性は高く、今あるシミがさらに濃くなっていく可能性も高いです。
まずは新たなシミの予防とこれ以上シミが濃くならないように、顔全体の美白をするのが賢明です。
3を選んだ人・・・
美白を始めて顔全体のくすみが抜けてきた頃、シミが気になりだすことがあります。
そんな時には、部分用美容液を使いましょう。
完全に薄くなったり見えなくなることは難しいですが、これ以上濃くなるのを防いだり、ターンオーバーを促進したり、シミの頑固な沈着を緩めるなどの目的で、スポット美容液を使うと効果的です。
どうしても取れないシミを最終的にレーザーで取るにしても、キレイにシミを取り除く目的や、再発防止という目的でレーザー治療の1ヶ月前くらいから治療後も継続して美白コスメを使うことはとても効果的です。
美白ケアを行なうにあたって気をつけること
また、美白ケアを行なうにあたって気をつけることは、
- 美白は継続
- インナービューティーも必要不可欠
ということです。
美白は3ヶ月は続ける
美白を始めたら、最低でも3ヶ月は継続しないと効果は期待できません。
ターンオーバーを繰り返して徐々にくすみのない、元の肌色へ近付いていきますから、3ヶ月以上は様子を見ないと、美白効果は分かりません。
また、1ヶ月くらい使っていると、気になるスポットシミが浮き出て見えてきます。
これは、肌全体のくすみが抜けてきて、シミが目立つようになった気がするだけ。
悪いことではなく、美白効果が出始めているという証なので、ちゃんと続けましょう。
美白を始めたら、ビタミンACEとタンパク質を意識して摂る
肌を紫外線から守るために欠かせないのが、ビタミンA(カロテン)、ビタミンC、ビタミンE。
肌(コラーゲンなどの)の材料となるのが、タンパク質です。
美白には欠かせない栄養素ですから、食事からきちんと摂りましょう。
以上が美白のキホンです。
小難しい皮膚科学的なお話は端折って、美白ケアにだけスポットを当ててお話してみました。
詳しいメラニン生成のしくみや美白有効成分の特徴などについての記事も、追々アップする予定です。
参考
「スキンケアの素朴な疑問“ズバッ”と解決」 藤田 麻弥 (著) 出版社: 学習研究社
「素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)」吉木 伸子 (著, 監修, 監修), 小田 真規子 (監修, 監修), 岡部 美代治 (監修, 監修) 出版社: 高橋書店
「美肌ルネッサンス―スキンケアの真実」吉木 伸子 (著)出版社: 集英社