なぜ、顔がくすむの?
明るくてみずみずしい肌とくすんだ肌、一体何が違うの?
どうしたら、くすみ抜けできるの?
20代後半になると、こんな悩みギモンが出てきますよね。
この記事では、くすみの原因やくすみへの対処法について、しっかりと解説していきます。
くすみの原因と対処法を知って、もう「疲れてる?大丈夫?」なんて言わせない!
「脱・お疲れ様顔」宣言!
目次
美白の大敵「くすみ」の原因は?
くすみとは、色々な要因が重なって、肌の透明感が失われたり、肌から明るさやツヤが失われたせいで、どんよりとした茶色~黄色っぽく肌が濁ったようになることです。
そんなくすみの原因には、次のようなものが関係していると考えられています。
- タンパク質の変性(酸化、糖化)
→UVやストレスによる活性酸素から受ける酸化、血中グルコースによる糖化 - 色素沈着
→ターンオーバーの遅れなどによるメラニンの居残りなどが原因 - 血流の低下
→真皮の毛細血管がUVなどによってダメージを受けたりすることにより、肌へ栄養が届かなくなる - 角質層の肥厚
→ターンオーバーが遅れたりすることで、死んだ細胞である角質層が厚くなり、透明感がなくなる
これらのくすみの原因の中でも、最近特に注目されているのが「肌の糖化」です。
くすみの原因「肌の糖化」とは?
肌の糖化というのは、肌の中のタンパク質が血液中のグルコースと結びつく反応のことを言います。
この時、タンパク質の分子内や、タンパク質同士の間をランダムに結びつけてしまい(架橋)、もともとのタンパク質の性質を変えてしまいます(変性)。
そして、糖化反応は、最終的に終末糖化産物「AGEs(エイジス)」を作り出します。
このAGEsがお肌の中に溜まっていくと、茶色くくすんでいきます。
例えば、肌の内側に存在するコラーゲンですが、糖化してAGEsになると、茶色くなり、モロくなります。
そして、どんどんAGEsが溜まっていくと、くすみはもちろん、シミ・たるみ・シワが出来ていくことになります。
また、糖化することで、肌のターンオーバーが遅れるのではないかとも考えられており、
糖化する→ターンオーバー遅れる→AGEsが溜まる→くすむ
というくすみが促進される仕組みが出来上がってしまっているとも考えられます。
糖化の原因
私たちは炭水化物を生きていく為のエネルギー源として消費していますよね。
炭水化物というのは、お米や小麦などのことです。
炭水化物は、消化されるとグルコースとなって、血液によって脳をはじめ、全身に配られます。
この時、グルコースが体内のタンパク質と結びつくことで、糖化が起こります。
じゃあグルコースやグルコースの素となる炭水化物を食べなきゃ良いかというと、そんなことはできません。
脳は栄養分をグルコースのみに頼っているので、グルコースがないと、そのうち死んでしまうからです。
つまり、生きている以上、糖化からは逃げられない運命にあるといっても過言ではないわけです。
避けられない「糖化」から、美を守るにはどうしたらいいの?
それでは、お肌が糖化していくのをただ指をくわえて見守ることしかできないのでしょうか?
糖化によるくすみ・シミ・シワ・たるみがある肌へと、劣化していくのを食い止めることはできないのでしょうか。
先程「糖化は避けられない」と言いましたが、実は、糖化を遅らせたり、肌の劣化を食い止めることは出来るんです!
糖化からお肌の美しさを守るには、次のような方法が考えられます。
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それぞれの方法について説明していきます。
1.糖化スピードを遅らせる
糖化スピードを遅らせるには、次のような方法があります。
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a.紫外線から肌を守る
紫外線によって糖化されやすくなることが分かっています。
これは、紫外線が細胞に直接与えるダメージはもちろん、紫外線によって細胞内で発生する活性酸素が原因です。1)
また、ほんの少しの紫外線が当たるだけで、肌のAGEsの量が増えるという研究結果も出ています。2)
ほんの少しの紫外線というのは、12月の晴れた日に、札幌(北海道)で30分間だけ日光に当たった場合に受ける紫外線だそうです。
- 12月という時期は、1年間で最も紫外線量が少ない時期
- 北海道は、日本の都道府県の中でも最も紫外線量が少ない場所の1つ
- 30分という時間は、通勤、洗濯物を干す、コンビニまでetc…毎日誰でも紫外線を浴びてしまう時間
これらを考えると、私たちは普通に生きているだけで、確実にAGEsを溜めみ続けているという恐ろしい事実が分かりますね。
ということで、肌を糖化から守る&AGEs作らせないためには、まずは紫外線対策を徹底的に行ないましょう!
朝のスキンケア時間に日焼け止めも塗ってしまうことを習慣化します。
顔を洗って、化粧水などを塗ったら、最後に日焼け止めをしっかり規定量塗ります。
外出する予定が特になかったとしても、窓から差し込む紫外線などを考えれば、日焼け止めは塗るべきです。
SPF値は20~30程度で十分なので、毎日続けましょう。
また、こまめに塗りなおすことも大切です。
フルメイクをしていて直せない時は、紫外線カット効果のあるファンデーションやパウダーを上からはたけばOKです。
首や耳、手の甲なども忘れずに!
b.ストレスを溜め込まない&上手にリラックスする
ストレスは、活性酸素を生み出し、結果的に糖化が進めます。
紫外線のところでも書きましたが、活性酸素によって糖化は進みます。
また、活性酸素自体が与える酸化のダメージも、肌に悪影響を与えます。
この活性酸素は、紫外線をはじめとするあらゆるストレスによって生まれます。
そこで、ストレスを極力避けることが、肌を美しく保つポイントということになります。
ただ、生きていれば色々なストレスを受けるのは至極当然ですよね。
精神的なストレスはもちろん、お酒やタバコ、睡眠不足、暑さや寒さ、病気などなど全部身体にとってストレスです。
これらを全て避けることは基本的に不可能ですが、ストレスを和らげることなら出来ますよね?
簡単に言ってしまえば、ムリをしないのが一番です。
具体的には、
夜更かししない・お酒を飲みすぎない・ハードな運動をしない・ダラダラしすぎない・偏食しない・「オシャレは我慢」をやめる・タバコを吸わない・精神的なストレスを溜め込まない |
といった感じでしょうか。
身体にも心にも負荷をかけすぎないようにするのが、美しくいる為のポイントですね。
特に、精神的ストレスは避けるのが一番難しいかもしれませんね。
自分なりのストレス発散方法を持つのがオススメです。
スポーツでも、おしゃべりでも、音楽でも、絵を描くでも、アロマでも、お風呂でもなんでも。
毎日ちょっとでもいいので、リラックスできる時間を確保しましょう。
c.食事の順番と量に気をつける
糖化によって出来てしまうAGEsの量は、「血糖値×持続時間」で表されると言われています。3)
つまり、血液中のグルコース濃度が高い状態(血糖値が高い)が続けば続くほど、糖化は進み、AGEsが増えていくというワケです。
これをどうやって回避すれば良いのかというと、次のような方法が”抗糖化界(?)”では最もポピュラーなようです。
- 食事の順番に気をつける
→野菜、肉、炭水化物の順番で食べましょうというものです。 - 甘いものが欲しい時は、ご飯の最後に!
→甘いものは一気に血糖値を急上昇させてしまうので、空腹時はNG!ご飯の後がベストです。 - 腹八分目で食事をやめる
→食事を開始してから約15~20分もすれば、満腹感が自然と得られますので、「ちょっと足らないかな」くらいで食事を終わらせても大丈夫です。
2.糖化によって出来たAGEsを除去する
AGEsは褐色化など”くすみの原因”となる、厄介な存在です。
悲しいかな、20代後半にもなると、すでにAGEsが肌へ蓄積され始めているでしょう。
「出来てしまったAGEsはどうすればいいの?諦めるしかないの?」
いいえ、まだ諦めないで!最新の科学は女性の希望です。
実は、肌の中のAGEsを除去する植物エキスが実は見つかっているんです!
ポーラは、肌の角質層のAGEsをレンゲソウエキスが、真皮のAGEsをヨモギエキスが、それぞれ除去してくれることを発見しています。4)
ポーラのコスメには、
- レンゲソウエキス→EGエキス
- ヨモギエキス→YACエキス
として配合されています。
>>>AGEsが除去できる植物エキス(YAC・EG)が入っているのは、ポーラのこのコスメ!
参考 1.「妻の化粧品はなぜ効果がないのか 細胞アンチエイジングと再生医療」 (角川SSC新書) ISBN:978-4047316270 |